2020.11.17

【マンション買取実例集 No.53】~中央区~

区分:中古マンション
エリア:中央区
築年数:昭和40年代
広さ:50㎡台

【ご相談内容】
●不動産の現況はファミリータイプで賃貸中のお部屋でした。
●賃貸契約に関して、『定期借家契約』により約1年後の賃借人の退去が既定路線でした。
●ファミリータイプの賃貸中のお部屋の場合、ご売却に際して以下の点から購入層が絞られることが多々あります。
・賃貸中のため、住宅ローンが利用できず、またワンルームタイプのオーナーチェンジ物件と比較して、利回りが低いケースが多い。
・ファミリータイプの場合、売買金額自体も高額になることが多く、現金での購入層が限られてくる。
・賃貸中の場合は室内を確認することができず、またファミリータイプであれば賃借人退去後のリフォーム工事にかなり金額を要する可能性がある。
(現金での購入希望の方がいらっしゃった場合でも、将来的な金銭的負担のリスクを敬遠される方は多いです。)

不動産買取においては、現状(今回のケースでは賃借人入居のままの状態)での投資対象として金額算出をする場合と
退去後の販売想定価格からの逆算で価格を算出するケースとがありますが、空室になった場合での算出価格と売主様の
ご希望売却価格との乖離が少なかったため、最終的に‘不動産買取’に決められました。

【売主様のメリット】
●今回のケースでは、現状はファミリータイプのオーナーチェンジ物件でしたが、賃借人の退去が既定路線でした。
⇒一般エンドユーザー様を対象とした売却であれば、融資利用が限定されることになりますが(住宅ローン不可)、
不動産買取であればプロジェクト融資となるため、融資の限定は基本的にありません。
⇒不動産買取の価格算出において、賃借人付での投資対象としての価格算出と、賃借人退去までの一定期間保有し、
空室になった場合においての価格算出とがありますが、今回のケースでは賃借人退去後の空室の場合の想定算出し、
(ファミリータイプでのリフォーム最大値も考慮の上)金額のご提示となりました。

●今回のケースでは、現賃借人への賃貸前に売主様がご自身でリフォームを実施されていたことと、その内容や様子
のわかる資料(リフォーム見積書、写真データ)が保存されていました。
⇒現況が賃貸中であれば室内確認ができないことがほとんどですが(資料のみでもリフォーム実施当時の状態と
現況が異なる可能性も否定できませんが)、全く資料が保存されていない場合と比較すると、リフォームからの
経過年数と内容等を加味し、売主様にはより高額な金額提示が可能な場合もあります。
⇒結果的に売主様ご自身で実施されたリフォーム分も加味した上での金額提示となり、ご納得いただくことができました。

【まとめ】
不動産をご所有の方は、ご自身のご所有不動産そのものに対するご不安(今回のケースのようにファミリータイプで且つ
オーナーチェンジ物件としてご売却が可能かどうか)や、ご自身の現在の状況から生じるご不安(今回のケースのように
売主様ご自身で実施されたリフォーム工事を加味した査定となり得るのか)など、様々なご不安を抱えていらっしゃる方も
少なくありません。

2つとして同じ不動産がないこと同様、皆様それぞれの置かれている状況も千差万別です。
お一人お一人の状況に合わせ、最善の解決策をご提案させていただくとともに、皆様のご不安を解消することも
また我々の大きな役割だと思います。

不動産に対するお悩みをお持ちの方は、まずお気軽にご相談からお始め下さい。

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